東校日記

2月の課外活動③「第8回サステナブル・ブランド国際会議2024東京・丸の内」に参加しました!

2024年2月28日 12時00分
探究!

「REGENERATING LOCAL」をテーマに、
2月21日、22日の2日間、サステナブル・ブランド(以下SB)国際会議が、
東京国際フォーラムで開催されました。

国際会議に併せて、高校生のSDGs学習を支援する「第4回SB Student Ambassdor全国大会」も行われました。
4,5年生4名は、まず9月に行われた地方大会に参加し、次に全国大会出場を懸けた「選考会」に、
食肉増産がもたらす諸課題の軽減と若者の主権者意識の向上の観点から、
「培養肉焼肉を普及させる意義と普及に向けた外部機関との連携」を論文にまとめて提出したところ、
2日間の国際会議への招待とともに、「四国ブロック代表」として全国大会で発表する機会をいただきました。
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1日目は、国内外のサステナビリティ有識者や日本の先進ブランドの代表者による基調講演を聞いたり、スポンサー企業のブースを廻ったりしました。ネイチャーポジティブ・TNFDといった理念・課題が現在の企業経営には欠かせないこと等を学ぶことができました。
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今回の「培養肉普及」に関して連携する企業の1つとして考えていた島津製作所がブースを出しておられたので、
私たちの提案を説明し、培養肉研究の現状等の貴重なお話を直接伺うことができました。
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夕食は、今回提案の中で創作培養肉メニュー作りで協力依頼をする予定の日本最大の焼肉チェーン店を持つダイニングイノベーションの「焼肉ライク」を訪れ、和牛の素晴らしさを再確認してきました!

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成果発表会は、2日目の15時から始まりました。
全国9ブロックの代表校14校がそれぞれ4分間のプレゼンテーションを行いました。

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全国大会の結果、

最優秀校 香里ヌヴェール学院高等学校(大阪)
 フードロス削減の観点から、廃棄予定の野菜をジェラートにして販売する提案でした。
 1つのクラスが起業して実際に事業を進めており、地域の企業の販売網を利用することで、事業規模の拡大に成功していました。講評の中でも、ジェラートは長期保存ができるため、商品として優れている点が素晴らしいと評されました。

優秀校は、2校選ばれました。
・文化学園大学杉並高等学校(東京)
 資源の再利用の観点から、今後、大量に廃棄される太陽光パネルのガラス部分を再利用する仕組みづくりの提案でした。
 太陽光パネルに使用されるガラスの透明度が高いことから、YKKap株式会社にリサイクルガラスとして再利用してもらうとともに、消費者も、太陽光パネルを安価に取り付けられる仕組みを考案していました。

・雲雀丘学園高等学校(兵庫)
 物流の2024年問題解決の観点から、運ばれる荷物に食品等が多いことに着目し、ドライバーを増やすのではなく、食品の地産地消を進めることで、荷物を減らそうとするアイデアでした。

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本校の発表については、「自己紹介から観客を聞く気にさせる掴みと、ローカル視点からの着想、社会の仕組みとの連携模索という観点がよかったとの講評をいただきました。」来年度の四国ブロック大会で発信する取組を日本旅行に協力をいただきながら進めていくことになりました。

国際会議の基調講演の中で、2030年以降の世界のトレンドは、「栄養」になるのではないかと話されていました。
「環境問題は世界を分断するが、栄養不良改善は世界を分断しない」という言葉が印象に残りました。

3月には、全国大会参加の副賞として、福井シンポジウムへの参加が決まっています。