東校日記

3月の課外活動報告① NPO法人今治シビックプライドセンター主催講演会に参加しました。

2024年3月5日 19時44分
探究!

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3月3日(日)に、はーばりーを会場に実施された
“海の環境とブルーカーボン”をテーマとした活動報告・講演会に3年生3名が参加しました。
3人とも今治アマモプロジェクトの活動に継続的に参加し、水槽でのアマモの成長観察に取り組んでいます。IMG_6631IMG_6632
・「気候変動による海の環境変化」
  国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産技術研究所 主任研究員 島袋寛盛様
・「ブルーカーボンで海を豊かに」
  ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 顧問 堀 正和様

本来、アマモは多年生植物で、冷たい海を好みます。
分布南限は鹿児島で、一年生アマモが分布していることが知られていました。
今治の海では、多年生アマモが分布しており、年中アマモを見ることができていました。
しかし、今年の冬季調査ではアマモを発見できなかったため、
温暖化が今治のアマモの成長に影響を与えている可能性があり、今後も継続的なモニタリングが必要だという内容でした。

海藻ビジネスが世界の潮流になっている現状とその背景についての紹介で、
先月のサステナブルブランド国際会議でも耳にしたネイチャーポジティブTNFDがここでも話題となっており、
海藻ビジネスは、気候変動・食糧生産・脱プラスティックのすべてを網羅するという内容でした。

12月に本校で実施した株式会社リブルのIotを活用した牡蠣養殖ビジネスの講演会の際にも感じましたが、
最先端の水産業は、完全に「世界を救う産業」になっています。

最後に講師の方から、この分野に進みたかったら、
「高校では生物・化学を選択しておいた方がいいのか」と質問したところ、
「やはり物理的な素養がないと難しいので、ぜひ物理を選択してほしい」とのことでした。