第2学期始業式式辞(R8.8.28)

式辞を申し述べます前に、この夏、各地で発生した地震や豪雨の災害により被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興を皆さんとお祈りしたいと思います。 

それでは、式辞を申し述べます。まず、今日、こうして元気な皆さんと再び顔を合わせることができ、大変うれしく思います。 

先ほど表彰伝達を行いましたが、表彰された皆さんをはじめ、この夏、皆さんそれぞれに、自分なりの収穫があったことと思います。一方で、思い通りの夏休みが過ごせず、悔しい思いをしている人もいるのではないでしょうか。 

実は、私もその一人です。夏休みが始まる前は「あれもやろう、これもやろう」とワクワクしていましたが、夏休みが終わった今、あまり多くのことはできず、悔しい思いをしています。 

とはいっても、これは毎年のことなので、実は、前向きな気持ちで次へ進むために、心掛けていることがあります。それは、「できなかったことを数えるのではなく、できたことを数える」ということです。この夏、私にも、少しはできたことがあります。皆さんに披露するようなものでもないし、大満足というわけでもないですが、確実に、今後の生活や仕事の役に立つと思えるものです。 

皆さんにも、この夏できたことは、確実に、あるはずです。変えられない過去に固執して悔やみ続けるよりも、成長という言葉がよく似合う皆さんだからこそ、どんな小さなことでも、この夏に得たものを皆さんのこれからに生かしていくことを考えれば、元気が出てくるはずです。 

2学期は、運動会や合唱コンクール、青藍祭など、大きな行事が続きます。また、6年生にとっては、進路実現に向けた大切な時期にもなります。 

それぞれの場面で、皆さんが自分の思い描く成果に近づけることを心から願っていますし、私も、全力で応援しています。もちろん、頑張る過程の中では、なかなか思うようにいかずに歯痒い思いをするかもしれません。しかし、そこで、感じたこと、悩んだこと、そして挑戦したことは、全て皆さんの宝物になるはずです。失敗を恐れず、さまざまなことに情熱をもって取り組んでほしいと思います。 

少し話が変わりますが、実は、皆さんにお願いしたいことがあります。先ほど私は、「できなかったことを数えるのではなく、できたことを数える」と話しました。この考え方は、人と関わるときにも応用してほしいと思っています。人の苦手なことや意見の違いに苛立つのではなく、その人のよさや頑張っていることを感じ取るように努めてほしいと思います。相手のよさを感じ取ろうとすることが、優しさだと、私は思います。そして優しさには、相手の立場や気持ちを想像する力が必要です。 

優しさは人のためだけでなく、皆さんの成長につながると信じています。気持ちの良い挨拶で人に元気を与えられる皆さんですから、互いのよいところを認め合い、支え合い、皆で成長を高め合えると信じています。 

最後になりますが、この2学期が皆さん一人一人にとって、理想とする成長への確かな礎となることを心から願い、私の式辞とします。 

みなさん頑張ってください。心から応援しています。 

第1学期終業式式辞(R8.7.17)

今日で一学期が締めくくりとなりますが、この4か月間、新しい環境の中で皆さん、それぞれに一生懸命過ごしてきたことと思います。この節目の日に、私から皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。 

まず最初にお礼を言いたいのは、皆さんがいつも笑顔で気持ちのいい挨拶をしてくれることです。皆さんにとっては何気ないことかもしれませんが、皆さんの明るい笑顔と挨拶に、私は毎日たくさんの元気をもらってきました。本当にありがとう。 

皆さんのそうした素晴らしさに、感動したのは私だけではありません。皆さんは、6月に県内のたくさんの先生方をこの学校にお招きして、先生たちの勉強会があったのを覚えているでしょうか。1日だけ3時間授業の日があった、あの日のことです。 

その日、お客さんとして来られた他校の先生方から、「生徒の皆さんの方から、先に明るく挨拶をしてくれた」とか「ホームルーム活動を見学していたら、友達の発表に対して、自然に温かい拍手が沸き起こっていて、こちらも温かい気持ちになった」など、皆さんのふるまいに心を動かされたという言葉を、たくさんの先生方からいただきました。 皆さんのなかに自然に育まれている「温かい心」が、外から来られた先生方の心にもしっかりと届いたのだと思います。 

あと一つ、皆さんに感謝していることをお伝えします。

今日、皆さんを通じて保護者の方々にお届けする「今東だより」に書いたものですが、ぜひ皆さんにも直接伝えたいと思います。 これは、感謝というか、どちらかというと不思議に思っていたことなのですが、「通用口のサンダル」のことです。 

皆さんが公衆電話を使ったり、ゴミ捨てに出たりするときのために、通用口にサンダルが置かれていますよね。一日のうちに、たくさんの人が何度も使っているはずなのに、いつ見ても、そのサンダルが常にきちんと揃っているのです。気になって注意して見るようになってからも、バラバラに乱れているところは一度も見たことがありません。きっと、サンダルを使った人が「次に使う人のこと」を考えて自然に揃えてくれているのでしょうし、もし少しずれていたら、気づいた誰かがそっと直してくれているのだと思います。そんな皆さんの、誰かを思いやるさりげない優しさを見るたびに心が温かくなります。「良い習慣は、こうして人に伝わっていくものなんだな」と、皆さんから大切なことを教えてもらいました。 

明日から夏休みに入りますが、サマースクールや部活動で皆さん忙しいでしょうし、進路に向けて勝負の夏を迎える生徒の皆さんもいるでしょう。夏の間もそれぞれの目標に向かってひたむきに励む皆さんを、私は心から応援しています。ただ、これからの季節は暑さも厳しくなります。どうか、体調管理には十分に気をつけて過ごしてください。また二学期、皆さんの元気な笑顔に出会えることを心から楽しみにし、私からの式辞とします。 

第1学期始業式式辞(R8.4.8)

3月には卒業生を送り出し、皆さんは、学年を一つ進めました。明日の入学式では新たに新入生を迎えようとしています。前身である今治東高等学校の時代から数えて44年目を迎えるこの年を、皆さんの力で、今治東から新しい時代の風を吹かせる、素晴らしい1年にしてほしいと思います。

皆さんは今、どのような思いでこの始業式を迎えているでしょうか。

前の年を振り返って、「今年はこんなことに挑戦したい」とか「こんな自分でありたい」とか、そういった、新たな決意を胸にしている人も多いのではないかと思います。しかし、そうした挑戦は、始めたからといってすぐに結果が出るものではないと思います。時間がかかることの方が、むしろ多いのではないでしょうか。だからこそ大切なのは、あきらめずに、少しずつでも歩みを進め続けることだと思います。

そこで今日は、皆さんに一つの考え方を紹介したいと思います。

それは、常に大きな成果だけを狙うのではなく、どんなに小さなことでも、心をこめて行うということです。
先ほどの新任式でも触れた「挨拶」を例にしてお話ししたいと思います。

皆さんは、授業の前後の挨拶をきちんとしているでしょうか。皆さんのことですから、きっと大きな声で挨拶していることと思います。しかし、私が皆さんに考えてほしいのは、「何に向かって挨拶をしているのか」ということです。

授業をしてくださる先生に対する礼儀として挨拶をすることは、もちろん大切です。しかし、挨拶は先生だけに向けられたものではないと、私は考えています。一緒に学ぶ友人、授業という場を支える雰囲気、さらにはその学問を築いてきた先人たち──そうした全てへの感謝の気持ちを、挨拶にこめること、それこそが、挨拶に「心をこめる」ということなのだと思います。

たかが授業の挨拶、と思うかもしれません。しかし、小さな行動一つ一つの中で、多くのことに思いをはせることが、皆さんの想像力を育て、やがては、皆さんの人間力が高まっていくのだと、私は信じています。授業が始まったら、私も時間を見つけて、皆さんの授業の様子を見に行きたいと思っています。心をこめて挨拶をする皆さんの姿は、きっと、とてもすがすがしいものだろうと、今から楽しみです。

どんなに小さなことでも、心をこめて取り組むことで、皆さん一人一人が多くの方に応援されるとともに、この一年が充実した、実り多いものになることを、心から願い、式辞とします。

令和8年度入学式式辞(R8.4.9)

本日、この佳き日に、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、保護者の皆様の御出席の下、令和八年度愛媛県立今治東中等教育学校の入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとって、大きな喜びでございます。  

ただ今、入学を許可いたしました新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんの入学を、心から歓迎いたします。また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。 

新入生の皆さんは今、新たな学びの場である今治東中等教育学校に入学し、将来へと続く大切な一歩を踏み出しました。この入学が、皆さんの素晴らしい夢の発見と、その実現につながる架け橋となりますよう、そして、この六年間を通して、自分自身の力を存分に伸ばしていかれますよう、心から願っています。 

今治東中等教育学校は、今から四十三年前、地域の願いと期待を背負って開校した今治東高等学校を母体とし、平成十八年からは、東予地域で唯一の中等教育学校として新しい歩みを始め、生徒一人一人の可能性を六年間かけて丁寧に育んできました。そして、今年二月には、県立学校として初めて人工芝グラウンドが整備され、緑鮮やかな人工芝の上で、安心して思いっきり体を動かし、仲間と汗を流すことができる環境が整うなど、教育環境の更なる充実が図られました。このように、本校では、学校の若さを生かして、常に新しい風が吹く学校として、発展を続けています。 

そして今日、その新しい風は、皆さんの入学によって、さらに力強く、そして新鮮に吹き始めています。新入生の皆さん一人一人が持つ個性、考え方、感性は、本校にとってかけがえのない財産です。どうか、自分らしさを大切にしながら、新しいことに挑戦する勇気を持ってください。 

ここで、校長として、新入生の皆さんに二つのお願いをします。 

一つ目は、自分が思う明確な理想を掲げ、それに向かって挑戦し続けてほしいということです。挑戦には失敗や挫折が伴いますが、失敗を恐れず、挫折に屈せず、自ら工夫し、努力を積み重ねていくことは、確実に、皆さんの成長につながることになります。 

二つ目は、人を思い遣れる、優しい人であり続けてほしいということです。六年間の学校生活は、決して一人で歩むものではありません。考え方や感じ方の違いを認め合い、互いを尊重し、支え合う中でこそ、学びはより深いものになります。思い遣りの心を持ち、共に歩む仲間を大切にできる者こそ、人に愛されるということを心に刻んでください。 

新入生の皆さん一人一人がもたらす新しい風が、挑戦する力や活力だけでなく、互いを思い遣り、支え合い、温かく包み込む優しさをも備えた風として、この学校全体に広がっていくことを、心から期待しています。 

保護者の皆様、本日は、お子様の御入学、誠におめでとうございます。お子様は、これから、心身ともに大きく成長していく大切な六年間を本校で過ごすことになります。私たち教職員一同は、「今治東中等教育学校に通わせてよかった」「この学校で学ばせてよかった」と感じていただけるよう、力を尽くしてまいります。今後とも、本校の教育活動への御理解と御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 

東校生となった新入生の皆さん、改めて、入学おめでとう。皆さんが、この今治東中等教育学校で、多くの出会いと学びを重ね、自らの可能性を大きく広げていくことを心から願い、式辞といたします。 

新任のご挨拶(R8.4.8)

このたび、今治東中等教育学校に校長として着任いたしました、谷山伸司と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

着任してから今日まで、校内ですれ違うたびに、生徒の皆さんから明るく、気持ちの良い挨拶をいただいてきました。その一つ一つがとてもうれしく、「ああ、本当にいい学校に来たな」と感じています。挨拶には、その学校の雰囲気や人のあたたかさが表れるものだと思いますが、今治東中等教育学校は、まさにその通りの学校であると実感しています。

本校は、中等教育学校として、六つの学年がともに学び、生活しています。6年間という時間の中で、人は大きく成長します。知識や体力だけでなく、考え方やものの見方、人との関わり方も大きく変わっていきます。私は、「成長」という言葉が最もよく似合う学校が、この今治東中等教育学校であると感じています。

その成長の場に関われることに大きな喜びを感じると同時に、教員として生徒の皆さんを支える立場でありながら、私自身もまた、この学校で生徒の皆さんとともに成長していけるのではないかという、強い予感を抱いています。

これから、生徒の皆さんと積極的に関わり、たくさん話をし、たくさん挑戦し、かけがえのない時間を共有していきたいと考えています。
また、保護者の皆さま、地域の皆さまにおかれましては、本校の教育活動を温かく見守っていただき、生徒の伸びやかな学びの場づくりのパートナーとして、今後ともご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

校長 丸山 達也

令和6年度 入学式

入学式