前期課程講演会を実施しました。
2023年11月29日 19時01分愛媛県観光スポーツ文化部まなび推進課より教育専門員の方を講師に招いて、
「地域の歴史」についてご講演をいただきました。
講師の方は、昨年度に引き続いての講演ということで、
最初に、昨年度の講演内容を簡単におさらいしたのち、
桜井地域が天領となってからの歴史について、前回同様に
スライドを用いて分かりやすく説明してくださいました。
今回の講演では、
桜井地域の歴史を、桜井と同じ時期に松山藩の領地から天領となった国安地域(現在の西条市)の歴史と
比較してお話いただきました。
国安の「手漉(す)き和紙」は、“伊予奉書″として知られ、桜井漆器と同じく愛媛を代表する伝統工芸品です。
現在は西条市に属する国安が、江戸時代には桜井と同じ松山藩に属し、紙の原料には恵まれない条件下で、日本を代表する奉書紙の産地に成長し、昭和の時代に入って機械での和紙生産が普及する中で、産業としては衰退した歴史は桜井と重なるところがありました。
講演は、
「昔も今も、社会が変化する機会を逃さなかった人々の手で地域に産業が生まれていく姿は変わらない」と
締めくくられました。
生徒の感想です。
・桜井が港を利用して桜井漆器を地域の名物にしていった歴史がよく分かった。スライドの中で、自分の住む地域も桜井や国安と同じ時期に幕府の天領になっていたので、調べてみたいと思いました。
・時代の変化に応じて、地域が変わっていく様子がよくわかりました。今とは違う昔の様子について知るのは面白いと感じました。私も、変わっていく環境に合わせて変わりながら、将来について考えていきたいです。