「世界一おもしろい水産業へ」~後期生講演会~
2023年12月6日 19時28分本講演会は、桜井海岸白砂青松保存事業の一環として企画・実施されました。
講師は、「もう一度、水辺を魅力的なフィールドへ。次世代がやりたい、継ぎたいと思う水産業へ。」を掲げて、
「世界一おもしろい水産業へ」をコンセプトに、徳島県を拠点にして牡蠣養殖に取り組む株式会社リブルよりお招きしました。
瀬戸内地方で「牡蠣といえば広島」がまず思い浮かぶと思いますが、今治でも牡蠣の養殖が盛んだったことを知っていますか?今治城が市民のものになった明治時代以降、今治城のお堀には、潮の干満の差を利用して牡蠣の養殖をする風景がありました。近年でも、桜井地域で塩田跡地を利用した牡蠣養殖にチャレンジされた方がいました。
講演では、日本の水産業は漁獲量の減少から衰退しているが、世界では養殖に力点が置かれ、むしろ成長していること。養殖の中でも、栄養価の高い牡蠣は世界的に人気があり、市場規模が大きいこと。一方で、牡蠣は冬に集中して出荷されるため、生産者は価格競争が避けられないこと。養殖時に大量に使用する漁具が風化してマイクロプラスチックとなって環境負荷を与えるため、事業の持続可能性に課題があることがリスクであると話されました。
株式会社リブルでは、2つの課題をともに解決し、素人も取り組みやすい「最先端スマート水産業」化に成功したそうです。その内容は、とても興奮するものでした。
来年度以降も、3・4年合同の「総合的な探究の時間」を活用した「海洋環境調査」は、株式会社リブルの協力をいただきながら続きます。