雨上がりの中庭には…
2025年5月22日 11時42分昨日からの雨も上がり、中庭の木々や花たちも、やわらかい初夏の光を浴びながらたっぷりと水分を取り込んで、静かながらも生き生きとした印象を与えてくれています。
下駄箱から中庭を眺めると、足元の苔の中に何か奇妙な塊が…
よくみると、クラゲのようなぷにぷにした緑色のものが、あちらこちらに見られます。
実はこれ、通称「イシクラゲ」と呼ばれる、れっきとした生物なんです。「イシクラゲ」は、ネンジュモ属に属する原核生物(核を持たない生物)の一種で、日本ではかつて食用にもされてきた馴染みの深い生物です。葉緑体の祖先とも考えられ、光合成を行い栄養を蓄えます。それのみならず空気中の窒素を固定し利用する能力も備えています。今日は、5年生物基礎の授業で、このイシクラゲを顕微鏡で観察しました。
「イシクラゲ」ば、ネンジュモとも呼ばれ、その名の通り念珠のような形をしています。雨のあとには、地中から地上に増殖し、一面に広がることもあります。
身近なところにも、いろいろな生物が生息しています。皆さんも、少し立ち止まって、この不思議な生物を観察してみてはいかがですか。