身近な自然の中で
だんだんと夏の日差しを感じる季節となりました。
太陽のエネルギーをしっかりと受け止め、湿地植物であるサギソウも青々と茂ってきています。
ところが、ある一つの鉢を見てみると、サギソウの葉が毛虫に食い荒らされ、ボロボロになっていました。
一方、学校の中庭の花壇では、パンジーを求めてツマグロヒョウモンがひらひらと舞っています。
写真に写っている毒々しい姿の幼虫は、ツマグロヒョウモンの幼虫です。
しかし、この幼虫たちはパンジーなどスミレの仲間を主に食べるため、先ほどのサギソウを食害した犯人ではありません。
実は昆虫たちにも好き嫌いがあり、ある特定の種類の植物しか食べないことが知られています。
ツマグロヒョウモンの幼虫たちも、好きな植物を選びながら成長し、この後は独特で美しい蛹となり、やがて成虫へと羽ばたいていくことでしょう。
虫たちの暮らしをよく見てみると、自然の中にはそれぞれの命をつなぐ不思議なつながりがあることに気付かされます。皆さんも、身近な自然にそっと目を向け、小さな生きものたちの営みを観察してみてはいかがでしょうか。