7月の課外活動報告
2024年7月31日 08時15分7月9日(火)松葉ペレットの雑草抑制効果の検証(3か月目:収穫!)
4月から始まったジャガイモ畑(しまなみアースランド)での雑草抑制効果の検証は、
今日でいったん終了。今日は収穫日です。
本格的な梅雨の時期を迎え、松葉ペレットの形状保持と雑草抑制効果の持続力が危ぶまれましたが、
無事に乗り切ることができたようで、一安心です。
種芋を植える際に一緒に松葉ペレットを散布してから、
収穫までの約3か月、雑草はほぼ生えませんでした!
収穫量は、黒マルチ施工部分と松葉ペレット散布部と比較すると、
松葉ペレット散布部がかなりの好成績を収めていました。
なぜ好成績を収めたのか、これから分析に入ります!
詳細は、また後日ご報告します!
7月13日(土)・14日(日)「チーム培養肉」の活動
本校の4・5年生が結成した課外活動グループ「チーム培養肉」は、
これからの「タンパク質危機」に対して、
18歳で選挙権を得る高校生が中心になって、
持続可能な食生活や食料生産システムの形を考えていく
活動を行っています。
13日は、”JAおちいまばり”がご紹介くださった今治市の畜産農家の方の牛舎を訪問しました。
円安による飼料価格の高騰の中での工夫や、「霜降り和牛」を肥育するこだわりについて教えてくださいました。
生産者の方の「霜降り和牛」へのプライドを強く感じることができ、
将来、「培養肉」と「生肉」が併存する未来を想像しました。
14日は、今治市立中央図書館を会場に、
大阪大学大学院の松崎典弥教授にオンライン講義をお願いして、
主権者教育セミナー「培養肉について考える」を実施しました。
「なぜ培養肉について考える必要があるのか」についての本校生の発表の後、
「畜産業の現在」について、前日に取材に協力くださった畜産農家さんの動画を視聴しました。
ワークショップで、大阪大学の松崎先生に質問してみたいことを考えた後、
松崎先生から「培養肉の現在」について御講演をいただきました。
培養肉をはじめとする細胞性食品の研究・開発が世界的に進んでおり、
「これからの食の在り方」は劇的に変わっていくだろうという内容で、とても興奮しました!
講演後には、活発な質疑が行われ、大変有意義なセミナーとなりました。
今後もこうしたセミナーを開催していきたいと思います。
本セミナー開催に対し、後援くださった今治市をはじめ、
会場を提供くださった今治市立中央図書館の皆様に対しまして、心より感謝申し上げます。
7月20日(土)今治商店街「7月土曜夜市」に参加! “桜井いかがですか!”
昨年に引き続きの参加でした。
今回販売したのは、夏真っ盛りの中でも、食べやすい”わらび餅”
桜井海岸の白砂青松をイメージし、2種類作りました。
・高級青大豆きな粉を使用し、“松林”を表したバージョン
・黒大豆きな粉を使用し、”砂浜”を表したバージョン
3・4年合同の「総合的な探究の時間」創作菓子講座所属生によるオリジナル商品です。
試作を4度行い、納得の味となった自信作です。
午前中から商品づくりにとりかかり、午後は準備と大忙しでした。
夕方から現地で販売を行い、約2時間で完売(100個)できました。
商店街イベントの賑わい創出に貢献できました。
7月22日(月)大阪大学「培養肉社会実装共同研究講座(松崎研究室ほか)」訪問
7月14日のオンライン講義でお世話になった大阪大学の松崎先生の研究室を
「チーム培養肉」を中心としたメンバーで訪問しました。
培養工程を、一つずつ実際に装置を前にして説明してくださいました。
培養液の主成分として使用されている血清は、安定供給が難しく、
それが培養肉の課題の1つにもなっています。
現在は、血清を植物由来のものへ代替する研究を進めておられるそうです。
培養施設を見学した後、
「培養肉未来創造コンソーシアム」が開発した「3Dプリンターによる筋肉繊維と脂肪組織の組み上げ自動化システム」を理解する目的で、
手作業で組み上げていく模擬体験をさせていただきました。
最後に、培養肉の認知度を上げ、普及に向けて必要な取組についてのワークショップを行い、研究室を後にしました。
約4時間の研究室訪問は、培養肉研究をめぐる世界のトレンドを肌で感じることのできる貴重なものでした。
松崎先生の培養肉研究は、医学(人への医療抗ガン剤の最適化研究や乳がん患者への乳房再建)への応用を見据えているそうです。
改めて、様々な学問領域を「技術」で繋ぐ「工学」の魅力を感じることができました。
7月23日(火)今治商店街フィールドワーク
商店街フィールドワークは、この時期に中3生がサマースクールを利用して行っています。
7月12日(金)に今治市の協力を得て実施した地方創生カードゲームとのセット企画です。
人口減少する地方都市の課題解決のやり方のヒントをカードゲームを通して学習した上で、
実際に商店街を歩き、店主の方からお店の歴史や商店街の歴史についてお話を伺いました。
現在、10月予定の商店街の賑わい創出イベントの計画中です。お楽しみに!